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SOYOLOG.

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【ウサミサSS】キミイロセカイ【実は物書きです】 

ここ数年の間に知り合った方々は全く知らないと思うんですが、実はコッソリと昔は物書き活動してました\(^o^)/
テニスとかデスノとかハルヒとか色々萌えのままに書きまくってた痕跡は絶賛放置中の同人サイトに残ってはいるんですが、近頃も思いついた時にもそもそと書いてたりするのですよw一年に1本程度の超まったりペースですがwww
そんなこんなでウサミサにハマって間もない頃に書いてたSSを発掘したので追記の方にぺたりとしてます。
去年くらいに書いてたアヤテイSSの書きかけも見つけたんですが、いつか完成まで漕ぎ着けたらまたその内ここにポイッと貼り逃げしてるかと(゚∀゚ )多分あれ18禁ネタで書こうとしてた気配あるけど、そのせいで途中で力尽きてる感が否めないw
日頃は酷い妄想を垂れ流ししてますが、妄想トークするのと二次創作するのとではアウトプットの方法が全然違うので二次創作でどぴんくな話を書こうとすると精神力を根刮ぎ削られて暫く再起不能になるのですよ。妄想トークならいくらでも語れるんだけども!(それもどうだ)

「いきなり何でSS持ってきた?」と突っ込まれそうですが、単純にどっかにUPしたかったのとあと18日の撮影会の構図がどう足掻いても絵だけで表現するのが出来なくて「それなら簡単に話書いて、そっから挿絵指定みたくラフ描けばいいじゃない!」と回り道する事を決めたからでs(ry
自分の構図能力の無さに涙目ですよ…文章書いた方が絶対早い。

というわけで(?)追記からウサミサSSです(・ω・)ノシ




















例えば、見上げた空が見惚れる程に美しかったとか。
例えば、足元に揺れる名も知らない小さな花が綺麗に咲いていた、とか。
頬を撫でる風が昨日よりも優しく感じたり、闇を照らす月明かりが優しく包み込むように感じたりするのは今という日々がどんなに愛おしく、どんなに幸せなものなのかという事を毎日のように実感しているからなのかもしれない。
全ては、そう。
「キミ」と出会ってから。
キミが居る世界はまるで―――――――――




【キミイロセカイ】




夕暮れ色に染まる街中を歩きながら、やはり車で来るべきだったかと秋彦は小さく溜息を吐き出した。
丁度、帰宅する学生達や定時上がりの会社員達で溢れ返る時間帯。
見渡すまでもなく視界を覆い尽くす程の人影が無数に行き交う大通りを歩く秋彦の表情は険しい。
普段であれば出歩くにしても、こんなにも人も雑音も多い時間は避ける秋彦が今日こんな場所を歩いている事には勿論、理由があった。
それは、今朝の朝食時に美咲が言い放った一言。
『徒歩5分圏にある本屋に行く為だけにわざわざ車を使うな!』
たったそれだけで、と他人は思うだろう。
秋彦自身も今となってはそう思う。
だが、何故かそこからちょっとした口喧嘩…いや厳密に言えば押し問答、もっと言うならその光景を見ていた相川曰く『恋人同士みたいなじゃれ合い』が始まり、お互いに引くに引けなくなった結果…

『もし今日ウサギさんが自分の足で買い物出来たら何でも言う事を聞いてやるよ』
『ほぅ?その言葉忘れるなよ?男に二言は無しだからな』

…そんな子供じみた賭けをする事になってしまったのだ。
つくづく思う。大人気ない。
だが、それは相手も同じ事だろう。
大学生が何を言い出すのやら、と考えながら自分の口元が弛んでいる事に気付く。
慌てて手で口元を隠すものの、相手の表情や声を思い出せば思い出す程に自然と笑みが零れてしまう。
それは相手へ寄せる想いのように溢れて零れて、とめどなく愛おしくてたまらない程に。
幼稚な口約束を律儀に果たそうとしている自分は、もしかしたら他人から見れば滑稽なのかもしれない。
十も年下の子供に振り回されている姿は情けないとさえ思われる事もあるだろう。
それでも、と秋彦は更に唇を弛ませる。

(これを幸せと呼ぶんだろうな)

小さな小さな…ほんの些細な日常の一瞬ですら、愛しいと思う。
その声を思い出すだけで、その表情を思い出すだけで…真っ直ぐに自分を見上げてくる瞳や自分の名前を呼んでくれる声を思い返すだけで、その全てがたまらなく愛おしい。
こんな感情を今までに感じた事はなかった。
こんなにも自分の中に様々な感情がある事を知らずにいた。
だからこそ、時々驚く事さえある。
感情が枯渇しているのではないかとさえ思えた自分の中に次々と新しい感情を生み出していく相手の姿に。言葉に。表情に。
自分には何も手に入れられないとずっと思っていた。
どんなに強く望もうとも、それは天に輝く星を強請るような、はたまた水面に浮かぶ月に手を伸ばすかのような愚かさで自分には何も残らないのだと…そう思っていたのに。
自分には誰にも触れる事は許されないのだと、そう思っていた…それなのに。

「ウサギさん?」

不意に名前を呼ばれたかと思うと同時に左手に暖かな温もりを感じた。
振り返れば、そこには買い物袋を手にした美咲が何故だか少し怪訝そうな顔で見上げていた。

「何、ぼーっとしてるのさ。考え事するなら道の端でやれよ。全く…本当にウサギさんは仕方ないな」
「お前、どうしてこんな所にいるんだ?」
「見ての通りの買い物帰り。あと、ウサギさんが…」

そこまで言葉にして、はっと慌てて口を噤んだ美咲はそのまま秋彦から視線を逸らすと咄嗟に繋いでいた手を離して自分の口を押さえ込む。
見れば、心なしか顔が赤い。
それは決して夕暮れのオレンジ色の光だけのせいではないだろう。
そんな美咲の姿を見つめながら胸の内で秋彦は苦笑した。
なかなか素直にはなってくれない。
何処までも意地っ張りで、天邪鬼で…でも、そんなところも可愛いと思ってしまう時点で自分はどれ程までにこの小柄な少年に魅了されてしまっているのだろう?
そんな事は考えるまでもなく分かり切っているだけに笑うしかない。
だから…ほんの少し意地悪をしても許されるのではないだろうか?そう思いながら秋彦は距離を取ろうとする美咲の肩に手を回し引き寄せながら、その耳元で囁き訊ねた。

「俺が?何?」
「…っ!何でもないに決まってるだろ!」
「そんなに顔を赤くしてるのに?」
「うるさい!今日はちょっと暑いからそのせいだ!」

真っ赤な顔で睨みながら断言する姿に、くすりと笑みを溢す秋彦へと美咲は更に目付きを険しくする。
その様子にまた一つ笑いを溢すとプイッと顔を逸らされてしまった。
髪から覗く耳が赤い夕陽よりもずっと赤い事に気付いて秋彦は、バレないように口元を緩める。
どこまでも意地っ張りで、なかなか言って欲しい二文字の言葉を口にしてはくれない代わりに…何よりも雄弁にその存在全てで素直な感情を伝えてくれる事が、今はそれだけで何よりも嬉しかった。

「べ、別に迎えに来たとかそーゆーのじゃないから!勘違いするなよ!?」
「俺は別に何も言ってないぞ?」
「さっきからニヤニヤして変なこと考えてそうだったから先に釘を刺しておいたんだよっ」
「変な事というと例えば、どんな事だ?」

自ら墓穴を掘ろうとする美咲の手を握り締めながら我ながら意地が悪いと思いながらも敢えて訊ねてみる。
案の定、更に顔を赤く染めた美咲は弾かれたように顔を上げると先程よりも一層険しい瞳で見上げながら白を切るもののその姿が尚一層、相手の感情を煽る事を未だ学習していない。

「…!知らねーよ!!ってか手を離せよ!熱い!」
「駄目。家に帰るまでここまで」
「ふっざけんな!誰がそんな恥ずかしい事するか!離せってば!」
「ちゃんと徒歩で買い物したんだ。今朝の約束はきっちり守って貰わないとな」
「…!!」

意地っ張りで素直じゃない癖に案外と律儀な性格をしている性格を知った上で秋彦が今朝の事を言うと同時に案の定、美咲は文句を言おうと開いていた口を悔しそうに噤む。
繋いだ手の平はとても熱くて常より早く脈打つ鼓動が伝わってくる。
それは果たして、どちらの熱でどちらの鼓動なのか…一つに繋がっている今それを確かめる事は出来ない。
さっきまではあまりの人の多さに嫌気すら感じていたというのに、二人で歩く今は…何故だろうか。
擦れ違う人々の全てが幸せそうに見えて、とても優しい景色になったような気がする。
ただ隣に居るだけなのに。ただ手を繋いだだけなのに。
――――美咲という存在が其処にあるだけなのに。
こんなにも変わるものだろうか?
こんなにも一瞬で見えてくる世界は、感じる世界は変わるものなのだろうか?
不思議だと、思う。それなのに当然だとも思う。
美咲という存在は、つまりは自分にとって「そういう存在」なのだ。
何物にも代えられない、唯一無二の…世界で一番大切で大事で…愛しい存在。
だからこそ。

「美咲、好きだよ」
「こんな所で変なこと言うな!」
「変な事ではなく愛の告白なんだが」
「恥ずかしいことをサラッとい言うな!ばかうさぎ!!」

何度でも。何十回でも。何百回でも。
言葉を、口付けを、幾重にも重ねながらこの想いを伝えようと思う。伝えたいと思う。
どんなに言葉にしても伝えきれない程の恋心を。
どんな言葉を並べても言い表せない程の愛しい気持ちを。
どんなに大事で、どんなに特別で、どれ程までに焦がれているのかを… 伝えて、伝えて、捧げて。
そうして、いつか全てを伝え尽くす時は来るのだろうか?
溢れ続けるこの暖かな感情を。温もりを。
少しでも伝えたい、届いて欲しい。だからこそ。

「好きだよ、美咲」

何度でも何度でも愛を囁いて想いを捧げよう。
例えば、見上げた空が見惚れる程に美しかったとか。
例えば、足元に揺れる名も知らない小さな花が綺麗に咲いていた、とか。
頬を撫でる風が昨日よりも優しく感じたり、闇を照らす月明かりが優しく包み込むように感じたりするのは今という日々がどんなに愛おしく、どんなに幸せなものなのかという事を毎日のように実感しているからなのかもしれない。
全ては、そう。
「キミ」と出会ってから。
キミが居る世界はまるで全ての日々が宝物のように輝いて眩しいから…自分の全てを賭けてその笑顔に誓おう。
世界がこんなにも美しいものだと教えてくれたキミを一生愛する、と。




―FIN―
2012/08/05 Sun. 02:04 | trackback: -- | comment: -- | edit

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