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SOYOLOG.

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【古キョン書きかけSS】タイトル未定【途中まで】 

PCのデータ整理してたら大分古い古キョンSSの書きかけ見つけたのでUP。
これちゃんと完成させたいんだけどなぁ…書きたいネタは覚えてるし。
因みに途中までな上にラブ無しです。ウチの古キョンこんなんばっか\(^o^)/
一応、消失ネタです。消失古キョンDAISUKE過ぎてネタが尽きない(*´д`*)
そしてタイトルもない…というか、物語全て書き上げてからタイトル考えるタイプなので執筆途中のものは必然的にタイトルが無いんだけども。
挫折した理由の一つがキョン視点での一人称を書くのが苦手というのがあります゚(゚´Д`゚)゚苦手というか、あの独特のモノローグを自分の貧困なボキャブラリーで表現するのは難しすぎてorzながるんの凄さを思い知るのはキョン視点で話を書く時ですよ。ながるんSUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!(;゚Д゚)





.....ready?
















あの改変された世界がバグだというのなら
それを望む事が罪だというのなら
あの世界にしか望みを託せなかった存在が
もう一人居たというその事実もまた

抹消されるべきエラーなのだろうか?











【】














目の前で自分と姿形全く同じ人物が誰かに襲われる、なんて光景を見る経験は早々に無いだろう。
しかも、その人物は間違いなく俺自身であり、今目の前で起きている現実は俺が実際に経験した過去だ。
ドッペルゲンガーでも何でも無く、確かに俺自身に起きた過去がまさに目の前で再生されていた。
傷はもう完治して傷跡は全く残ってはいないとはいえ、目の前で倒れた自分の腹に刺さった刃が感覚として今の自分に嫌な記憶を蘇らせる。
こうして見てみると、結構深い傷なんじゃないのか?あれは。
道理でちょっとした走馬灯を見てしまったわけだ。
何というか目の前で自分が死に掛けているという状況は、どうにもこうにも居心地が悪い。
思わず救急車を呼びたくもなるが、そんな事をせずともあの俺が生き残るのは今の俺自身が証明している。
ここで「手順」と違う事を一つでもしようもんなら、また厄介な事になるのは明確なので
俺はとりあえず目の前の自分に頑張れと心の内で励ましを送りながら、ちらりと横を見た。
そこには俺をこの過去に飛ばしてくれた北高制服を着た朝比奈さんと、眼鏡の無い長門の姿。
師走。雪の舞い散る冷たい夜の出来事は、俺達三人が見守る中…予定通りに始まった。

「そろそろ、か…?」

ぐったりとして動かない俺へと、いつかの朝倉が止めとばかりにナイフを振り下ろそうとした瞬間
長門の頭が1ミクロンほど頷くように動いたのを確認して俺達はそれを合図に一斉に”過去の俺達”を後ろにし、過去の朝倉と…その朝倉に守られるようにして怯えた表情を浮かべる、この世界の長門と対峙した。
それは今、倒れている俺が最後に見た景色でありそして今の俺がここで言うべき台詞は一つしかない。

「痛かったか?俺も痛かったさ。----」

意識が落ちる瞬間に聞いた、やけに聞き慣れたようなしかし誰だか咄嗟に分からなかった俺自身の声で一言一句間違えずに言葉にする。
俺の記憶通りにそこで意識を失った過去の俺を見て、予定通りに事が進んでいる事に安心しながらもしかし何とも言えない複雑な心境にもなった。
今のこの世界には俺という存在は二人居る、それは理屈として理解する事が出来たとしても認識するまでにはなかなか難しい。
俺は俺だけだ、という当然の原理が通用しないのだ。後ろで倒れている俺も間違いなく俺自身であり、そして今、過去を修正する為にこうして立っている俺も俺なのだ。
考えれば考える程これはなかなかにややこしい事だった。ゲシュタルト崩壊という現象はこんな感じなのだろうか。
そんな明るくない心理学について悶々と考え込みながらも、目の前のナイフを持つ相手から目を逸らさずに俺なりの最大限の緊張感を保っていた中…

「きゃっ…」

何とも可愛らしい悲鳴が聞こえたかと思うと、同時に…そこへ決して起こり得る筈の無いイレギュラーが発生した。

「…っ。何でお前が此処に…!?」

そのイレギュラーを目の当たりにした瞬間、俺はそう問わずには居られなかった。
何故なら、その人物は決してこの場には居ない筈であり…そして俺が居た未来へと続く中でこの場所には居てはならない人物だったからだ。
きっちりと着込んだ黒い詰襟。色素の薄い茶色の髪と瞳。無駄に整った面と物腰の良さを持つ、その人物は…
この緊迫した場面には不釣合いなまでにやけに穏やかな微笑を浮かべて、そこに存在していた。
血まみれで倒れた俺の…すぐ傍に。

「貴方にとってはこの僕はお久し振りです、と挨拶した方がいいんでしょうか?」

くすり、と笑う詰襟の古泉一樹は倒れた俺の横に膝をつきながら少し青白くも見えるその俺の頬をそっと撫でながら…今の俺へと尋ねてくる。
俺が知っている北高の古泉とは纏う空気がまるで違うその古泉は…正直に言おう。俺は苦手だった。
何故かは分からない。姿形それこそ声も仕草も表情もまるで同じだというのに…違和感が拭えない。
それはもしかしたら、あまりにも酷似し過ぎているからこその違和感なのかもしれない。
だが、だからこそ俺はこの古泉が苦手だった。

「随分と愉快な局面になっているようですね」
「な…んで…お前が此処にいるんだよ…?」
「何故だと思いますか?」

首を傾げながら古泉は尋ね返してくる。質問したのはこっちなんだ、俺が分かる筈が無い。
この状況は明らかにシナリオとして存在していないのは俺だけでは無かったようだ。
ナイフを持った元学級委員長すら突然の出来事にその動きを止めている。
そしてその後ろで、まるで獣に追い詰められた仔兎のような弱々しい瞳で小さく震える眼鏡の長門の姿を
俺がよく知る眼鏡の無い長門がじっと無感動に見つめていた。
その長門の後ろでは尻餅を付いた朝比奈さんが呆然とその場に居る面々を見詰める。
誰もが、これはイレギュラーだと確かな感覚を抱く。それは多分…その不確定要素その本人である詰襟の古泉自身も同じ事だった。

「あぁ…僕の事はお気になさらず。用事があるのは貴方、ではなく此方の貴方ですから」

場違いな程に綺麗な微笑を浮かべた古泉は、ぐったりとしたままの過去の俺を抱き上げる。
此方の貴方、というのはつまり過去の俺のことを言っているのだろうが…ちょっと待て。
お前はまだ俺の質問に答えてないだろう。

「何でお前が此処に居るんだ」
「その問いに僕が返事を返すメリットが見当たりませんね」
「古泉…!」
「お取り込み中だったのでしょう?僕の用事は済みましたので、後はどうぞ皆さんお好きなように」

決められたシナリオを演じて下さい、と古泉は笑った。
2012/08/05 Sun. 02:40 | trackback: -- | comment: -- | edit

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